「キーの送信」アクションを使ってウィンドウサイズをコントロールする。
Power Automate for desktopでアプリケーションを開くときに、画面を最大化したり全画面表示にしたり、ウィンドウサイズをコントロールしたい時があるかと思います。
この記事では「キーの送信」アクションを使用してウィンドウを操作する方法について学習します。
最大化表示と全画面表示の違い
- ウィンドウ最大化表示
- デスクトップ画面いっぱいにウィンドウを開きます。タスクバーは表示された状態です。
- 全画面表示
- デスクトップ画面いっぱいにウィンドウを開きます。タスクバーやウィンドウのツールバーが隠れます。その分より大きくコンテンツを表示することができます。
ウィンドウを最大化する方法は?
Excelを最大化して表示する。
Excelを最大化してみます。
▲普通に開くとフルサイズでは開かないです。「キーの送信」アクションを使って全画面表示にしたいと思います。
▲「Excel」グループの中の「Excelの起動」アクションを追加します。
▲パラメータはデフォルトのままにします。
▲「マウスとキーボード」の中の「キーの送信」アクションを追加します。
▲パラメータを入力します。
- キーの送信先:ウィンドウのインスタンス/ハンドル
- ウィンドウインスタンス:%ExcelInstance%
- 送信するテキスト:{LWin}{Up}
{LWin}{Up}はウィンドウズ最大化のショートカットコマンドである「左Windowsキー+↑キー」を意味しています。
キーの送信アクションの入力方法
▲「送信するテキスト」に設定する値は手入力するとタイプミスの可能性があるのでマウス操作で入力しましょう。
- {LWin}を入力するには「特殊キーの挿入」>「その他」>「左Windowsキー」をクリックすると入力できます。
- {Up}を入力するには「特殊キーの挿入」>「方向キー」>「上」をクリックすると入力できます。
▲デスクトップ画面いっぱいに開く事ができました。
Robinソースコード
Excel.LaunchExcel.Launch Visible: True LoadAddInsAndMacros: False Instance=> ExcelInstance MouseAndKeyboard.SendKeys.FocusAndSendKeysByInstanceOrHandle WindowInstance: ExcelInstance TextToSend: $'''{LWin}{Up}''' DelayBetweenKeystrokes: 10 SendTextAsHardwareKeys: False
ブラウザを最大化して表示する。
ブラウザを最大化して開く場合は、ブラウザ起動アクションに機能が備わっているのでそちらを使います。
▲ブラウザを起動するアクションのパラメータ「ウインドウの状態」で「最大化」を選択します。
PDF、Word、Powerpointを最大化して表示する
「アプリケーションの実行」アクションでPDFやWord、Powerpointを開くときも「アプリケーションの実行」アクションの「ウィンドウスタイル」を「最大化」にすることで最大化表示できます。
全画面表示する方法は?
全画面表示の役割のショートカットはアプリケーションによって違うので注意してください。
ブラウザを最大化表示する方法
▲「ブラウザー自動化」グループの中の「新しいMicrosoft Edgeを起動する」アクションを追加します。
▲パラメータを入力します。テストなので適当です。
キーの送信アクションの入力方法
▲「送信するテキスト」に設定する値は手入力するとタイプミスの可能性があるのでマウス操作で入力しましょう。
- {F11}を入力するには「特殊キーの挿入」>「ファンクションキー」>「F11」をクリックすると入力できます。
▲こんな感じでタスクバーもブラウザーのツールバーも表示されないくらい大きくWebページが開きます。
Robinソースコード
WebAutomation.LaunchEdge.LaunchEdge Url: $'''https://www.teijitaisya.com/''' WindowState: WebAutomation.BrowserWindowState.Maximized ClearCache: False ClearCookies: False Timeout: 60 BrowserInstance=> Browser MouseAndKeyboard.SendKeys.FocusAndSendKeysByInstanceOrHandle WindowInstance: Browser TextToSend: $'''{F11}''' DelayBetweenKeystrokes: 10 SendTextAsHardwareKeys: False
PDFを全画面表示する方法
- pdfをブラウザで開くようにPC上で設定している場合はブラウザの全画面表示ショートカットを送信します(F11)
- pdfを専用アプリケーションで表示するようにPC上で設定している場合は専用アプリケーションにより全画面表示のショートカットキーは変わります。
まとめ
アプリケーションを全画面表示・最大化表示する方法について学習しました。
このブログではRPA・ノーコードツール・VBA/GAS/Pythonを使った業務効率化などについて発信しています。
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